11試合連続で先発出場した岡崎は、この日も指揮官の求める「必死な走り」で勝利に貢献した。(写真:Getty Images)
11試合連続で先発出場した岡崎は、この日も指揮官の求める「必死な走り」で勝利に貢献した。(写真:Getty Images)
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 「肘を突き出してでも抜かれないようにして、必死に走り続けなければ」。レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は、現地時間4月10日のプレミアリーグ33節を前に語っていた。そして指揮官の言葉通り、1月後半から首位を走るチームは、降格回避に死に物狂いのサンダーランドとの接戦にも、66分と後半ロスタイムのジェイミー・ヴァーディーの2得点で勝利を収めた(2-0)。

 レスターにとっては引分けを挟んで6試合連続の零封勝利。うち5試合が1-0。優勝候補の筆頭格と言われるようになったきっかけは、得意の速攻カウンターでマンチェスター・シティを叩いた25節(3-1)だが、その後も高まる一方の信憑性は、翌節でアーセナルに敗れた(1-2)直後から1-0勝利を重ねたしぶとさにある。やはり1点差でフルタイムを迎えたサンダーランド戦は、過去3試合とは違って前半に先制することができなかったが、それでも焦ることなく全員が攻守のハードワークをこなしながら、最終的にはカウンターで敵を仕留めてみせた。

 ヴァーディーがダニー・ドリンクウォーターのロングパスに反応して先制点を決めた時、コンビで先発した岡崎慎司はピッチ上にはいなかった。だが岡崎も、やるべき仕事を全うした1人。ラニエリが求める「必死な走り」を見せる代表格とさえ言える。だからこそ、優勝を争う後半戦で不動のスタメンとなっているのだ。

 岡崎は、11試合連続で先発起用されたサンダーランド戦でも奮闘した。身長で20センチ近く上回る相手CB、ユネ・カブルとクロスを頭で競ってCKを奪ったのは前半1分。その数分後にヘディングを披露した位置は、守備に加勢した自軍ペナルティエリア内だった。ライン越しのパスに走り込んで倒された25分の場面はPKをもらっていて然るべきだっただろう。

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