検察官の質問を聞く野々村竜太郎被告(イラスト)(c)朝日新聞社
検察官の質問を聞く野々村竜太郎被告(イラスト)(c)朝日新聞社
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 詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪で起訴された元兵庫県議・野々村竜太郎被告(49)の公判が2月22日、神戸地裁で開かれた。

 勾留先の神戸拘置所から公判に臨んだ野々村被告は、上下黒のジャージ姿、剃りあげていた髪がやや伸び、髭面だった。

 野々村被告は、検察官による事件に関する質問に対して、約20秒から30秒近く黙って考えたうえで、「記憶にございません」「ご質問の意味、趣旨がわかりません」などと繰り返した。野々村被告の態度に検察官が苛立ちを募らせる場面もあった。

 一方、野々村被告は“報道被害”については雄弁だった。昨年3月に放送された「Mr.サンデー」(フジテレビ系)の直撃取材については、具体的な日付と記者名を挙げて「記者から暴行を受けた」と怒りをあらわにした。

 今回の公判を傍聴した人に野々村被告はどう見えたのか。

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