「突然、毎日が女子会のような環境でパニックでした(笑い)。話題は恋バナが中心だったんですが、アドバイスを求められてもどう答えていいかわからなくて……」(清田代表)



 そこで、友人の佐藤、森田両氏を頼って、男子3人で女子たちの恋バナを聞く体制が始まった。人づてに彼らの存在を知った女性から「私の話も聞いてほしい」と度々相談が持ちかけられるようになり、現在の「失恋ホスト」の形が出来上がっていった。

 大学時代から続けてきたこの活動は今年で14年目。2013年には桃山商事のサイトを開設。数々の恋バナから学んだことを語り合うウェブラジオ(番組名は「二軍ラジオ」。今秋にリニューアル予定)などを公開している。相談に無料で応じる代わり、エピソードの使用許可をもらっているのだ。昨年2月には、初の著書『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)も出版した。

 ホストというと派手な印象があるが、実際に会った彼らは柔らかな物腰。「話を聞いて、それを受け入れて、悩みの構造や改善策を一緒に探っていく」スタイルをとっているという。今回は清田代表と佐藤広報に話を聞いたのだが、彼らの受容・考察スキルの高さをうかがわせるエピソードを聞くことができた。
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