美輪明宏さん(撮影・御堂義乗)
美輪明宏さん(撮影・御堂義乗)
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 2012年の紅白歌合戦でも歌われた名曲「ヨイトマケの唄」は、メロディーと歌詞が次々と浮かび1時間で完成した――。

 4月12日(日)、19日(日)の朝8時。「熱中世代 大人のランキング」(BS朝日)は美輪明宏さん(79)を2週にわたってゲストに迎え、波乱万丈の人生秘話が本人の口から明かされる。

 シンガー・ソングライターの草分けで、俳優としても数多くの舞台に立つ美輪さん。ファンを惹きつけ魅了し続けるその原点には、知られざる物語があった。

 美輪さんは1935年、長崎市の丸山遊郭近くで生まれた。花街で仮面をかぶったたくさんの大人を見て、人生で本当に大切なことはお金や地位、身なりではなく、「心が純粋であるかないか、清らかな性質を持っているか、人格的に立派か否か。それだけを見るようになった」と語る。

 国際都市・長崎で映画や音楽、演劇などの芸術に触れ、美しいものを美しいと感じる心が自然に育っていった。こうした体験が「すべての原点」にあるという。

 15歳で上京し音楽を学び始めるが、実家の家業が傾き極貧の生活を強いられることになる。新宿西口でホームレス生活を余儀なくされるなど、驚くようなエピソードも披露されている。

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