消費増税関連法案が衆議院を通過した翌6月27日夜、サラリーマンの聖地・JR新橋駅前SL広場で、「上司にするなら誰?」というお題のアンケートを敢行した。ほろ酔い気分で選んだのは......。
回答は1.野田佳彦首相(55)、2.小沢一郎元民主党代表(70)、3.谷垣禎一自民党総裁(67)の3択。だが、午後7時の開始早々、想定外の「その他」が続いた。
40歳の商社マンは、
「この3人だけ? リーダーシップがありそうなのは、橋下徹大阪市長(43)でしょ」
沖縄から商談で上京した小売業の男性(59)は、
「絶対に石原慎太郎東京都知事(79)。尖閣諸島購入を発表した姿を見て、胸にグッと響いたよ」
通行人にアルコールが回り始めた午後9時過ぎから、小沢票がジワジワと伸びた。
「顔つきがいい」(公務員・30)
「黒いイメージがあるが、増税しないという約束は守っている」(人材派遣会社員・37)
気分が高揚したのが、「絶対、小沢!」(SE・38)と鼻息が荒い人も。
一方で野田、谷垣両氏の支持理由はパッとしない。
「首相がコロコロ代わるのは恥ずかしい。もう少し野田さんに任せてみては」(脚本家・38)
「谷垣さんは、まとまりのない自民党をよくまとめている」(弁護士・30)
50人に聞いた結果は、小沢18、谷垣8、野田6、「その他・該当なし」18。剛腕神話は新橋では健在だった。
※週刊朝日 2012年7月13日号