八重咲きの桜は開花時期が遅いのでGW中も楽しめる(5月1日 静岡県 伊豆稲取にて撮影)
八重咲きの桜は開花時期が遅いのでGW中も楽しめる(5月1日 静岡県 伊豆稲取にて撮影)

 東京や大阪などでは4月初旬に満開を迎えた今年の桜。すでに桜前線は東北に到達しており、このゴールデンウィーク後半の連休を利用して、東北桜巡りの旅を計画されている方も多いことでしょう。

 北日本の桜の名所、弘前や角館、松前の桜は見たいけど、いまさら遠くへ出かける準備も大変。という方々にもう少し近くで、お花見が楽しめるスポットをご紹介します。

 ところで、この時期に関東以南で満開をむかえる桜というのは

・標高が高く、気温が低い場所にある
・八重咲きなど遅咲きの品種である

 のどちらか。

 一般に標高が100メートル高くなると開花は2~3日遅れると言われているので、標高の高い、軽井沢、日光、塩原温泉などで4月下旬頃より桜の見頃をむかえます。年によってはゴールデンウィーク前に見頃を過ぎてしまうこともあるようですが、今年(2014年)は4月30日現在、軽井沢の街中でちょうど満開のようですので、まだ数日はお花見が楽しめるでしょう。また、日光だと遅咲きの輪王寺の金剛桜はすでに満開。中禅寺湖畔にある大山桜まだこれからのようです。塩原温泉は温泉街の桜はほぼ満開と言うことです。関西方面だと春が遅いのは、比叡山延暦のあたり。4月末で5分咲きと言うことなので、ゴールデンウィーク後半がちょうど見頃になるかもしれません。岐阜県の荘川桜、群馬県の天王桜など山間部にある桜の大木も、これから見頃をむかえるものがあります。

 また、様々な種類の桜が楽しめる公園などでは、この時期すでに花盛りを過ぎた桜も多いのですが、今が見頃の品種もあります。群馬県のさくらの里、東京都の多摩森林科学園、神奈川県の恩賜箱根公園などでは早いものは2月から、遅いものは5月まで、様々な品種の桜が次々に満開の時期をむかえます。こうした公園へ行くと、ひとくちにサクラといってもこれだけ多くの種類があることに驚かされます。

<主な遅咲き桜の情報>

●荘川桜
場所:岐阜県高山市荘川町中野
開花状況:
荘川町まちづくり協議会
http://www.shokawa.net/archives/category/荘川桜開花情報

●天王桜 
本数:1本
場所:群馬県利根郡片品村針山
開花状況:片品村ブログ
http://ameblo.jp/ozenosatokatashina08-09/entry-11835773568.html

●県立森林公園 さくらの里 
本数:約5000本
場所:群馬県甘楽郡下仁田町大字上小坂1258
開花状況:県立森林公園 さくらの里ホームページ
https://www.pref.gunma.jp/07/k10410014.html

●多摩森林科学園
本数:約2000本
場所:東京都八王子市廿里町1833-81
開花状況:サクラ保存林開花状況
http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/cherry/bloom/bloom_main.html

●恩賜箱根公園
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根171
開花状況:恩賜箱根公園ホームページ
http://www.kanagawa-park.or.jp/onsisite/

●軽井沢町内の桜
場所:長野県北佐久郡軽井沢町
軽井沢プリンス周辺、旧軽井沢ロータリーなど町内各所
開花状況:軽井沢観光協会
http://karuizawa-kankokyokai.jp/news/?category=sakura

●比叡山延暦寺周辺の桜
場所:比叡山延暦寺
さくら祭り「萌桜会」詳細
http://www.hieizan.or.jp/pdf/2014sakura.pdf