東京都にある明治神宮は、今年の正月三が日に約313万人が訪れたことを発表した。これは全国で最も多く、参拝には長蛇の列がみられた。
日本の正月の伝統行事である初詣だが、アンケートサイト「Qzoo」が会員500人に「初詣に行きましたか?」と質問したところ、「行った」と回答したのは意外にも52.4%。行かない理由としては「混雑しているから」「寒いから」などの声が多く聞かれた。
初詣は“松の内”と呼ばれる1月7日までに行われるのが一般的だが、1月中の参拝を初詣とする考え方もある。
そこで、まだ初詣に行っていない人におすすめなのが温泉地へ出かけてのお参り。日本各地の温泉地には温泉をまつる「温泉神社」と呼ばれる神社があるので、正月の混雑を避けてあえて1月12日~14日の3連休にお参りするのも悪くない。冷えた体もその後の温泉で温められると思えば、寒くても思い切って外に出られるはずだ。
日本最古の温泉地として知られる有馬温泉の中心街近くにある湯泉神社には、有馬の地を最初に発見したと言われている大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなびこなのみこと)が祀られている。子授けの神としても有名で、有馬温泉に入り湯泉神社で祈願すると子宝に恵まれるとの言い伝えも。
関東近辺では栃木県那須温泉郷の温泉神社や静岡県熱海市の湯前神社なども。
他にも、いわき湯本、白浜、別府、雲仙など大温泉地には温泉神社があるので湯の街散策とあわせて立ち寄ってみてはいかがだろうか?
ユニークな温泉初詣の場所としては、厄除けで有名な長野県別所温泉の北向観音もおすすめ。ここでは手を清める手水舎に別所温泉のお湯が引かれており、温かな温泉水で冷えた手を清めてからお参りができる。
温泉ソムリエの笠原敦子さんは「温泉地自体がパワースポットなので、神聖なパワーを感じられるはず」と言う。「温泉によっては数千万年ものときを経て熟成されているものなど、とてつもなくスケールの大きな自然の恵みと言えます。温泉は人間の本質エネルギーを高めてくれます」
1月の温泉は年末年始の疲れを癒すこともでき、リフレッシュした気持ちで新たな1年を迎えることができそうだ。
【関連リンク】
周辺に有名神社のある温泉地(ゆこゆこネット)
http://www.yukoyuko.net/onsen_news/ranking/selection_130108.html