
新型コロナウイルスの感染拡大によってライブなどの音楽イベントが次々と中止になった。これから音楽とエンターテインメントはどのように変化していくのか。シンガーソングライターの絢香に思いを聞いた。
■三浦大知とのコラボ楽曲「ねがいぼし」をSNSを通じて共同制作
ライブ活動などが出来ないアーティストたちが様々な取り組みを始めている。絢香も、ピアノで作曲した楽曲をInstagramで披露。そのメロディを聴いて浮かんだ「願い」をSNS上で募集し、集まった言葉から作詞する「ねがいぼし」を三浦大知と共同制作した。
「毎日好きな音楽を家で流していますが、それが本当に癒しで、音楽の力をすごく感じる。今はSNSがあるし、会えなくてもつながることができる。それらを使って音楽でなにかできないかと思ったのです。以前ご一緒した(三浦)大知くんに声をかけて、みんなの『願い』を音楽として一つの形にしようと考えました」
予想以上の反響があり、投稿したInstagramのコメント欄には1000件近くのメッセージが寄せられた。
「直接会えないもどかしさはありますが、こうして音楽でつながれていることで希望が持てました。時代ごとにあらゆる物事の形が変わっていくと思いますが、音楽は変わらずあり続けると思う。家にいながら発信できることはどんどんやっていきたい。それが少しでも誰かの癒しになったり、力になると信じています」
■カバーアルバムをリリースするも、ライブは中止に
5月13日に、絢香にとって約7年ぶりのカバーアルバム第2弾『遊音倶楽部~2nd grade~』がリリースされる。「糸」(中島みゆき)、「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」(Mr.Children)、「フレンズ」(レベッカ)、 「ヒロイン」 (back number)など、時代とジャンルを超えた楽曲を収録した。
「前作のカバーアルバムを出したとき、シンガーとしてもソングライターとしても、『こういう譜割りなんだ』『こんな言葉をチョイスするんだ』って歌いながら吸収したものが沢山あって。それから7年間は自分の作品と向き合う期間でしたが、久しぶりにまた“学び”の時間が欲しいと思ったんです」