品の良さを醸し出す阿佐ヶ谷姉妹(C)朝日新聞社
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ストレスを抱える人は増える一方だ。そうした世相を反映してか、お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹の人気がじわじわと上昇し始めている。特に注目を集めたのは5月6日放送の「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)で、この日は岡山県を旅したVTRをほぼ2時間にわたって放送。ほっこりトークを繰り広げ、その和やかな雰囲気にSNS上では「ゆったり見られていい」「本当に癒される」など好感の声が相次ぎ、ツイッターでは一時トレンド入りを果たした。

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 阿佐ヶ谷姉妹といえば、渡辺江里子(47)と木村美穂(46)からなるコンビで、血縁関係はないが、庶民的な普通のおばさん感を生かしたコントや歌唱力抜群の歌ネタで知られている。2018年には「女芸人No.1決定戦 THE W」で優勝し知名度がアップ。世間がコロナ禍でギスギスする中、力が抜けた2人の振る舞いに心が落ち着く視聴者は多いようだが、テレビ情報誌の編集者は「人気の理由は、ゆるさだけでなく品性も備わっているところが大きい」と話す。

「『ヒルナンデス!』のロケでも品の良さが垣間見れます。例えば、旅先で出会った女性の通行人とのやり取り。女性は以前、ホリケンの番組のロケに出演したことがあり、その際、見た目を阿佐ヶ谷姉妹と言われたそうで、2人を目の前に感動して握手を求めてきたんです。すると、渡辺が対応しながら『あとでホリケンさんブン殴っときます。おキレイでらっしゃるのに』と、全く嫌味のない丁寧で気遣いの感じられる返しをしていました。さらに、昨年の『THE W』は決勝初戦で敗退してしまったのですが、負けが決まった瞬間、対戦相手に笑顔で大きな拍手を送っていました。悔しさもあるのにライバルに対してこのような態度が取れるのは、まさに品性が備わった女性だからでしょう。ネット上でも称賛の声があがってました」

 そんな振る舞いに、育ちの良さが伺える阿佐ヶ谷姉妹だが、義理堅い一面も。今年のバレンタインデーに、渡辺がツイッターでコメントをくれたファンに返信するという企画を実施したところ、800件以上のコメントが殺到。思わぬ反響に「私の返信能力スキルの低さで、800件近いコメントに対し現在100件もお返し出来ていません」「返信するする詐欺にならぬよう、ぼちぼち返信してまいりますので、何卒ご了承下さいませ~」と、誠実さ溢れるコメントを綴っていた。

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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