カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
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※写真はイメージ(gettyimages)
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 ニュースや情報番組にも数多く出演するお笑い芸人のカンニング竹山さんは、ここ最近、テレビに対してある危機感を抱いていると言う。

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 今、テレビに強く言いたいのは、「ネットではこういう風に言っています」とか、「ネットではこのように騒いでいます」とか、「ネットでは」って報じるの、もう止めませんか?

 今国会で審議が見送りになった検察庁法改正もそうですし、ちょっと前にはコロナで外出自粛期間中に海に行った人たちに対しての批判もそうでしたけど、「ネットではみんなこう言っています」って、やらないほうがいいと思うんですよ。ラジオに届くリスナーからのメールや新聞の投稿とかに比べて、ネットの意見は不確定な要素が多い。意見をした人がどういう気持ちで発信したかが、まずわからなくて、情報のソースとしては信頼性が薄い。

 それなのに、ここ数年、ネットの声が世の中の声みたいになってきてしまっている。もちろん世の中の声になりうる部分もあるとは思う。一方で、めちゃくちゃ適当にコメントを入れているヤツもいると思うんですよ。だから、ネットの特有性である匿名による意見は、テレビ番組では拾わないくらいの覚悟でいったほうがいい。

 僕が関わっている番組にはネットの情報を駆使したものもあるので、それはそれでアリだとは思う。地上波のテレビのニュースや情報番組が「ネットの情報によりますと」って当たり前のように出してくるんだけど、それを出すのであれば、「これは不特定の意見です」とか、「いいですか、これはネットの声ですから、半分は違う可能性がありますよ」と伝えながら、それを分かってやっていますというところがないと危ないですよね。

 テレビで当たり前のようにネットの声が「存在しています」というように扱うと、テレビはデカいメディアなので、結局それを信じてしまう。そもそも身元が不確かなもので、世の中が回っていってしまっている状態だから、今ここで見直さないと私たちはどんどん流されてしまう。

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検察庁法改正も不確かな声に流されないで