この検察OBによると、何人もの検察庁関係者が黒川氏に「政治と近づきすぎるな、もう辞めろ」と進言していたという。

 しかし、黒川氏は苦笑いして「(安倍政権が)辞めさせてくれない」「他に人がいないそうです」と語っていたという。

「それを聞いて、検察という仕事が何か、もう忘れたのかと思った。黒川の賭け麻雀は立件しないとダメ。特別扱いするとますます世論の批判を浴びる。稲田検事総長の最後の仕事は、河井夫妻事件の立件と黒川の麻雀賭博のケジメでしょう。訓告なんて処分はふざけている。なぜ、こんな早く処分が出たのか不思議だ」(同前)

 このまま幕引きでは世間が納得しないだろう。(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

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