写真はイメージです(GettyImages)
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 全国的に緊急事態宣言が解除されたが、これまでの自粛生活による影響が、思わぬ部分に表れているようだ。“抜け毛”という形で。テレワークなどで、今後も在宅が続く人は要注意だ。

「最近、髪の毛が抜けて仕方がありません。人前に出る仕事なので、なんとかして!」

 頭皮ケアを専門とするサロン「OHBA」(本社・千代田区)が、5月7日から実施している“コロナ抜け毛”の無料電話相談に届いた声だ。

 悲痛な思いを訴えてきたのは40代後半の女性。会社がテレワークとなった2月以降、抜け毛が気になり始めるようになった。日々、抜け落ちる髪を見て、居ても経ってもいられず、電話をかけてきたという。

 もしかしたら自分もそうかもしれない、という方もいるのではないだろうか? そんな人のために、まずはコロナ抜け毛のチェックから。以下の10項目のうち、該当する内容がどれくらいあるか確認してほしい。

<コロナ抜け毛チェック>
□パソコンやスマホの使用時間が増えた
□体を動かす時間が減った
□食事の回数が減った。または食べる量が減った
□寝る時間が遅くなった。熟睡できなくなった
□肩や首がこり、目が疲れやすくなった
□ストレスや不安を以前より感じるようになった
□頭を洗わない日がある
□3月以降、抜け毛が増えた気がする
□1日に100本以上抜ける
□抜け毛の長さは、生えている髪の長さより短い

「『はい』が6個以上あったら、コロナ抜け毛の可能性があります」

 こう話すのは、同サロンのスカルプディレクター、古中美どりさん。20年にわたって3万人超の髪の悩みの相談を受けてきた。

 古中さんが、コロナ禍と呼ばれる状況のなかで、抜け毛が増えてきたという現象を意識し始めたのは、4月上旬のことだった。

「サロンの常連の方から、『いつもと同じケアをしているのに、抜け毛が増えている』という問い合わせが相次ぎました。それで同じようなお悩みを持つ方がいるのではと、無料相談を始めたのです」

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頭頂部への血流が滞り、栄養が届かず