毎年、復活が期待されている阪神の藤浪晋太郎だが… (c)朝日新聞社
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メジャーリーグへ来い」

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 阪神・藤浪晋太郎に対して、MLB関係者が熱視線を注いでいる。

「藤浪本人にも問題があるだろうが、今の日本球界での逆風は強すぎる。どこへ行っても批判を浴びている状況では、モチベーションも上がらないはず。環境を変えれば本来の能力を発揮できる可能性がある。思い切って米国で再出発を図るべき」

 MLBアジア地区担当スカウトは藤浪に対して好意的だ。

「高校時代から注目していた。長いリーチを生かした威力ある球は十分通用する。また若い頃からトーナメントで戦ってきた、勝つための野球頭がある。今は苦労しているけど、26歳と年齢も若く魅力がある。チャンスがあればぜひ欲しい投手だ」

 大阪桐蔭高時代は全国大会春夏連覇を達成。12年オフのドラフト1位で阪神入団、1年目から10勝を挙げ、その後も二桁勝利を続けていたが、16年に途絶えて以降は制球難が悪化し勝てない状況が続いている。昨年は1軍でわずか1試合の登板にとどまった。

「今年に賭けていたようで、昨オフから目の色が違った。今までは自分の形にこだわりすぎ、周囲からアドバイスを受けても聞く耳をもたなかった。新しいことにどんどん挑戦するようになり、キャンプから好調を維持していた。調子が良かった分だけ、少し気が緩んだのでしょうか」

 メジャー流動作解析『ドライブライン』を導入するなど、復活を目指し試行錯誤していた。その矢先で続出した問題行動、球団関係者は無念さを隠せないようだった。

 3月26日には、タニマチ主催の会食の席で新型コロナウイルス感染したことが判明。そして5月29日には、前日の練習遅刻が原因で2軍降格処分となった。

 プロ野球は開幕が遅れ、高校野球などアマ競技は軒並み中止。プロ、アマ共に揺れているスポーツ界において、悪い面で話題を提供し続けている形になってしまっている。

「練習に遅刻して来たんで、昨日。新たにみんな頑張ろうという中で練習に遅れてくるというのはこっちとしてもすごく残念やし、全体の信頼を失うようなことだった。ここ(1軍)にいてみんな同じ気持ちでやっていくのが難しいという判断。人なんでミスもあるけど、これが初めてじゃないので」

 阪神・矢野燿大監督はこれまで親心を見せ温かく見守ってきた。しかし今回だけは厳罰を下すしかなかった。

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「日本では何をやっても改善しなかった…」