特に10代から20代の人気は絶大だ。ユーチューブ、インスタグラム、ツイッターの累計フォロワー数は430万人超。また動画配信だけでなく、端正なルックスと193センチの長身を生かし、ファッション誌のモデルとしても活躍。過去には歌手や作家として作品を発表するなど、その活動は特定のジャンルに縛られない。

「私の根本にあるのは、エンターテインメントの仕事を通じて、たくさんの人をハピネスにしたいということ。だから特定の職業を目指したことは、実は一度もないんです」

 kemioと交流が深く、モデル、タレント、インフルエンサーとして活躍するミチ(22)とよしあき(19)の姉弟は、kemioのエンターテイナーとしての気質をこう語る。

「プライベートでも動画で観たまんまですね。いつも皆のことを優先して考えて動く、とっても心のあったかい人。一緒に海外を旅行するときは、チケットを取ってくれたり率先してガイドしてくれたり、引っ張ってくれる面もあるんです」(ミチ)

「僕がホラー好きなのを知ってて、アメリカのUSJのハロウィン・ホラーナイトを案内してくれたこともありました。誕生日パーティーやファッションショーを主催したり、とにかく自分で企画を考えて人を喜ばせることが大好き」(よしあき)

 kemioの生き方の核心にあるのは、他者と幸福を分かち合う「シェアハピ」という考え方だ。
「自分がしたことで、人が笑ったり喜んだりしてくれると自分も幸せな気持ちになる。そういう考え方は、小さな頃からずっと変わりません」

(文/澤田憲)

※記事の続きは「AERA 2020年6月8日」でご覧いただけます。