Billboard JAPAN HOT 100を構成するデータのうちダウンロード、Twitter、動画再生数のみを集計し、話題の曲を読み解く【ホット・バズ・ソング】。2020年上半期は、Official髭男dism「Pretender」が首位を獲得した。
6月5日に発表されたBillboard JAPAN 2020年 上半期チャート。Official髭男dismが、HOT100、TOP Artistsなど各種チャートを席巻したが、本チャートでも堂々の首位に輝いた。「Pretender」はダウンロード3位、動画再生数1位、Twitter30位に。本楽曲は2019年5月リリースのため、2020年上半期チャートの集計期間(2019年11月25日~2020年5月24日)では、リリースから半年以上が経過してから集計が開始されたこととなり、ダウンロードやTwitterで最も勢いがあるはずの発売直後の動きは含まれていない。ただ、あいみょん「マリーゴールド」の連覇をストップさせ、2019年5月29日発表のBillboard JAPANストリーミングチャートで初の首位を獲得して以降、主要な音楽フェスへの出演や、アルバムリリース、『紅白歌合戦』の出演などで、2019年から2020年にかけて一気にお茶の間まで浸透したことを考えると、多くの人にとって納得のいく結果と言えるのではないだろうか。
3位にKing Gnu「白日」、4位はLiSA「紅蓮華」と紅白初出場後、ロングヒットとなった作品がチャートイン。「白日」はダウンロード4位、動画2位、Twitter29位、「紅蓮華」はダウンロード2位、動画13位、Twitter12位を獲得した。そしてSnow Man「D.D.」が5位、SixTONES「Imitation Rain」が6位に。ジャニーズ初の同時デビューが大きな話題となったことから、ファンを中心にSNSで大きな盛り上がりを見せ、かつ動画もヒット。「D.D.」はTwitter1位、動画44位、「Imitation Rain」はTwitter2位、動画87位となった。フィジカルからデジタルへと、少しずつ移行し始めているジャニーズ所属アーティストだが、SNSだけでなく動画も一定数が閲覧されていることから、デジタルでの可能性を感じられる結果と言えるのではないだろうか。
そして、10位には2018年、2019年の年間チャートを制し、日米ビルボード初となる2年連続首位が大きな話題となった米津玄師「Lemon」がチャートイン。2019年9月の「馬と鹿」以降リリースがなく、コロナの影響でツアーが延期や中止となっても、なお聴かれ続けているという強さを見せつけた。米津玄師は2020年8月に約2年半ぶりのアルバム『STRAY SHEEP』をリリース。そして、ドラマ『アンナチュラル』チームとの再タッグとして新曲「感電」を提供した、ドラマ『MIU404』がいよいよ6月26日からスタートする。
下半期はOfficial髭男dismがこのまま首位を守り抜くのか、再び米津旋風が吹き荒れるのか、もしくはまだ見ぬアーティストが頭角を表すのか、今後のチャートアクションに注目だ。
【2020年上半期JAPAN HOT BUZZ SONG】トップ10
1位「Pretender」Official髭男dism
2位「I LOVE...」Official髭男dism
3位「白日」King Gnu
4位「紅蓮華」LiSA
5位「D.D.」Snow Man
6位「Imitation Rain」SixTONES
7位「まちがいさがし」菅田将暉
8位「馬と鹿」米津玄師
9位「宿命」Official髭男dism
10位「Lemon」米津玄師
集計期間:2019年11月25日(月)~2020年5月24日(日)