岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、アメリカ・オリンピック半島の「山麓でゴロニャン」です。

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 ワシントン州シアトル郊外に、温帯雨林が鬱蒼(うっそう)と広がるオリンピック半島がある。緑の絨毯(じゅうたん)の上でゴロンと寝っ転がるのは、3歳のオス猫リキ。奥にそびえる山の麓の家で暮らしている。ちょっと太めのお腹がご愛嬌だ。

 家の裏手は森なのに行かないのさ、とご主人が言う。国立公園に指定されている森には野生動物が生息しているからだ。

 防犯のため、家の周辺の芝生は短く刈られている。安全地帯に、動物としての警戒心はどこへやら、今日もゴロンとお腹を見せる。

デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日  2020年6月19日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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