京浜東北線E233系車内。車両の横幅は2.7メートル程度と覚えれば「2メートル以上離れる」目安となる(撮影/安藤昌季)
京浜東北線E233系車内。車両の横幅は2.7メートル程度と覚えれば「2メートル以上離れる」目安となる(撮影/安藤昌季)
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在来線特急普通車であるE257系。座席と座席の間は960ミリメートル、新幹線普通車だと1040ミリが多い(撮影/安藤昌季)
在来線特急普通車であるE257系。座席と座席の間は960ミリメートル、新幹線普通車だと1040ミリが多い(撮影/安藤昌季)
東海道新幹線N700系グリーン車。座席間隔1160ミリと広く、定員が少ないのでグリーン車の方が感染リスクを下げられる(撮影/安藤昌季)
東海道新幹線N700系グリーン車。座席間隔1160ミリと広く、定員が少ないのでグリーン車の方が感染リスクを下げられる(撮影/安藤昌季)
夜行高速バス「ドリームスリーパー」車内。個室バスなら、比較的感染リスクは下げられる(撮影/安藤昌季)
夜行高速バス「ドリームスリーパー」車内。個室バスなら、比較的感染リスクは下げられる(撮影/安藤昌季)

 いよいよ、都道府県をまたぐ移動制限が緩和となった。とはいえ、新型コロナウイルスの感染が終息したわけではなく、引き続き感染対策は必要だ。そこで公共交通機関を利用する際に知っておきたい感染対策について覚えておこう。

【写真】列車の座席と座席の間隔を知れば人と人との距離がわかる?

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■航空機、バス、鉄道における新型コロナウイルスへの感染対策

 厚生労働省は「3密」が感染拡大を起こしやすい状況であり、この条件が揃えば揃うほど集団感染が起こりやすいとしている(一つでも起こるので油断は禁物である)。3密は「換気の悪い密閉空間」「多数が集まる密集場所」「間近で会話や発生をする密接場面」であり、乗り物で果たして避けられるのか。

 まずは航空機。各社とも乗客が触れる部分を、機体整備時にアルコール消毒している。

 換気についても相当行われている。ANAでは、機内の空気循環について説明している。「旅客機内の空気は両翼のエンジンから、航空機内のエアコンに送られ、快適な温度に調整される。客室内には空気の循環システムがあり、高性能微粒子フィルターを通して清潔に保っている」とのことだ。空気は2~3分程度で入れ替わるとのことである。

 高性能微粒子フィルターは「0.3マイクロメートルのサイズの粒子を99.97%以上捕集する」性能を持つので、かなりの効果があると考えられるが、新型コロナウイルスは0.1マイクロメートル程度の大きさなので、過信してはならないのも確かである。

 また、フィルターに相当な効果があったとしても、近くの乗客が感染者だったら、感染する可能性はある。こうしたことからJALでは「機内におけるソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保について」として、乗客が隣接して座らないように、非販売座席を設け「搭乗時のマスク着用」「体調不良者の搭乗自粛」を呼びかけている。非販売座席は全ての航空会社が設定しているわけではないが、この考え方は有効だろう。航空券はシートマップで座席を選べるので、可能な限り他の乗客から離れた席を予約したい。

 マスクをせずに、咳やくしゃみをすると、つばやしぶきは2メートルほど飛ぶため、感染者が自分の方を向いて咳をした場合は防げないが、マスクをしているなら、背もたれも壁になるため、ある程度は防いでくれるだろう。ファーストクラス、プレミアムクラスなどの上級クラスであれば、座席間隔も広く、人口密度が低いので感染リスクは低くなる。

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長距離を移動するバスは?