3月3日から皇后美智子さまの喜寿を記念し、皇居東御苑の三の丸尚蔵館で特別展「紅葉山御養蚕所と正倉院裂(ぎれ)復元のその後」が開催されている。今回の展示では美智子さまが眞子さまにあてた手紙が図録に収録された。

 掲載した手紙は、美智子さまから学習院初等科の3年生だった眞子さまにあてたもの。学校の授業で「お年寄りの世代が行っていた手仕事について調べよう」という宿題を出された眞子さまの質問に答える形になっている。自らを「ばあば」と呼ぶ美智子さまが、日本の伝統を「眞子ちゃん」に伝える文章からは、普段見ることができない皇族の素顔が伝わってくる。

 天皇、皇后両陛下は、ほかの孫にも深い愛情を注いでいる。天皇陛下は2010年まで、葉山御用邸に滞在すると「たけ」という和船に美智子さまや悠仁さまを乗せ、近くの海に出ていた。

 美智子さまは08年の誕生日に際して出した文章で、悠仁さまの様子についてこう触れている。

「御用邸にもどって後、高揚した様子で常にも増して活々と動いたり、声を出したりしており、その様子が可愛かったことを思い出します」

 同じ文章では、愛子さまについてもこう述べている。

「周囲の人の一寸した言葉の表現や、話している語の響きなど、『これは面白がっているな』と思ってそっと見ると、あちらも笑いを含んだ目をこちらに向けていて、そのような時、とても幸せな気持ちになります」

 この特別展は4月8日まで。美智子さまが自ら藁を編んで作った養蚕の道具や、美智子さまが養蚕した絹糸で表紙の布を復元した鎌倉時代の絵巻「春日権現験記絵」などが展示されている。午前9時~午後4時15分。月、金休館。入場無料。眞子さまへの手紙が収録された図録は展示会場で販売されている。2千円。

※週刊朝日 2012年3月23日号

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