「SNSで大人に騙される子どもの特徴として、学校ではそれほど目立たない子や、親からあまり愛情をかけられずに心に寂しさや隙間を持っている子が挙げられます。その心の隙間につけ込むかのように、大人が表面的に優しく声をかけてきます」
新行内さんによれば、同NPOにはコロナが感染拡大する中、特に女子中学生からの相談が増えているという。実際、ツイッターなどを見ると「家出をしたい」などと発信した少女に、「泊まりに来る?」「話聞きますよ」などと、優しい言葉で巧みに誘い出そうとするコメントがあふれている。
「SNSは基本、匿名です。その結果、子どもたちはアクションを起こしたり話をしたりするハードルが下がる。ネットの危険性や怖さは親や学校から聞いていても、多くはまだ身をもって知りません」(新行内さん)
(編集部・野村昌二)
※AERA 2020年7月6日号より抜粋
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