「大麻リキッド」(大麻を液体に加工したもの)所持の容疑で7月10日、広島県警に逮捕された千葉ロッテ投手だったジェイ・ジャクソン容疑者は、広島カープ時代から目をつけられていたようだ。
ジャクソン容疑者は2016年から2018年にかけて広島カープに在籍。セットアッパーとして、リーグ3連覇に貢献した。
昨年はメジャーリーグ、ブルワーズに在籍し、今年は日本球界に復帰し、千葉ロッテに在籍していた。6月から始まった、公式戦でも開幕からリリーフとして7試合に登板するなど好調だっただけに、逮捕は球界で衝撃が走った。
ジャクソン容疑者の疑惑が浮上したのは、広島の夜の街だったという。
「カープにおる時から、よく広島の歓楽街、流川などで飲んでいた。酔っ払い、ケンカをふっかけて、何度か警察が出動したことがあった。地元、カープの選手なので穏便にすませていた。そういう中から、ジャクソン容疑者が大麻をやっているとの情報がもたらされた。そこで内偵を進めて、7月7日の西武戦の試合後、千葉の自宅を球団幹部らが立ち会う中で、捜索した。ジャクソン容疑者はかなり驚いた様子だった」(捜査関係者)
逮捕されたジャクソン容疑者は、千葉ロッテに退団を申し出て、すぐに認められたという。
ジャクソン容疑者は最近、自身のSNSで<日本で法的なトラブルから、弁護士費用が必要になった。助けてほしい>とクラウドファンディングを募るメッセージを発信していた。(現在は削除)
ジャクソン容疑者と一緒にプレーしたことがある同僚はこう語る。
「ジャクソン容疑者は広島時代に付き合っていた日本人女性と子供がいた。だが、折り合いが悪くなり、別居状態だった。よく『子供の顔が見たい、会いたい』と嘆いていた。子供と再会するには、日本にいた方がいいとの思いで、千葉ロッテと契約したそうだ」
日本の文化やチームの習慣になじもうと、選手に積極的に話しかけていたという。