「記者らはみんな、この人はホンモノだって思いましたよ」(前出記者)

 ちなみに、このときの選挙で、神奈川県の18選挙区のうち、自民党で当選したのは菅氏の選挙区を含めて3区だけ。それだけでも実力がわかるが、残りの2人の顔ぶれをみれば、もっとはっきりするだろう。その2人とは小泉進次郎氏(11区)と河野太郎氏(15区)。いわずもがな、この2人は誰もが知る大物議員を父にもつ、いわゆる世襲議員である。

 さて、総裁選に話にもどすと、菅氏は、自民党内では菅グループ(無派閥)は30人ほどで基盤は弱い。参謀型の本人にも野心はなかったといわれている。そこからの急展開。すでに最大派閥の細田派(97人)や麻生派(54人)、二階派(47人)など主要会派の支持をかためたと報じられている。新型コロナウイルス対策をはじめ難題が山積の日本。本当に強運の持ち主なのか、ここから実力が試される。(AERAdot.編集部)

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