チャン・ギヨンはチェ・ジウやチャ・スンウォンなどそうそうたるメンバーが所属する芸能事務所YGエンターテインメント傘下のモデル事務所YG KPLUSに所属し、モデルデビューから2年目で俳優に転身。「ゴー・バック夫婦」で「2017年KBS演技大賞 男性新人賞」にノミネートされると、翌年「ここに来て抱きしめて」で初主演を果たし、お茶の間に顔を知られた。最新作「Born Again(原題)」では、殺人犯との一人二役という難しい役どころを見事にやってのけている。彼の魅力は、ずばり、“フェロモン全開のオッパ(お兄さん)感”。

「これまで、イ・ビョンホンやイ・ジュンギ、チェ・ジニョクのような、立っているだけでセクシーさがダダ漏れするフェロモン系の俳優が多くいました。でも最近は、そういう“オス”の部分を感じさせない中性的な俳優が多く、おばさんたちには少し物足りない。そんな中で、チャン・ギヨンは、20代でフェロモンを出せる貴重な存在です」(安部さん)

 30代の韓国女性も言う。

「年下なのに、“オッパ”と呼びたくなるような頼りたくなる雰囲気がある。声もセクシーです」

「恋愛ワード~」では、年上ヒロインと恋に落ちる青年モゴン役で、フェロモンとオッパ感をいかんなく発揮した。

「モゴンは、従来の“かわいい年下男子”ではなく、現実にもがいている年上女性に包容力を見せる“頼れる年下男子”。仕事の時は前髪を立てていて、プライベートでは下ろすオン、オフの姿にも萌えました」(安部さん)

 ワンナイトラブ後、年齢を聞くヒロインに「未成年ではない」と言い放ち、素直に「来て」と言えないヒロインに「行くのやめようか」と意地悪を言う。極めつきはヒロインを「俺で消毒!」とバックハグ。その“オッパ”感がたまらない。また、コスチューム姿も人気だという。

「モデル出身なので、スタイルは抜群。『ここに来て抱きしめて』の警官(特に正装)も、『ゴー・バック夫婦』の軍服姿も、とてもまぶしく見えました」(30代韓国女性)

 昨年8月に行われた日本ファンミーティングでも、「好きな衣装」を聞くファン投票で「ここに来て抱きしめて」の警察官の制服姿が堂々の1位に。海兵隊服、学生服、白衣姿……、コスチューム男子としても活躍してくれそうだ。発売中の週刊朝日ムック『韓流ドラマ・ファンブック 私が愛したスター』でグラビア&インタビューなどさらに詳報している。

週刊朝日  2020年9月18日号より抜粋