こういったオンラインカジノを開設するには、実際のカジノ並みのスペースが必要になる。ビルのワンフロアを借り切るのはそのためだった。カジノで働く中国人スタッフも確保しないといけない。フィリピンでは10万人以上の中国人がカジノで働いているのではないかといわれている。彼らのアパート需要も生まれる。

 法的な問題で海外で開設されたオンラインカジノだが、コロナ禍のなかでフィリピンのそれは活況らしい。中国とフィリピンの間の人の往来がコロナ禍で制限され、スタッフの増員が難しいというが。フィリピン政府のなかにも、違法カジノのとり締まりや課税の話があったが、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、その動きも緩慢だという。

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(週)、「沖縄の離島旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)

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