放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、『黒船』のバウムクーヘン「クアルトバウム」を取り上げる。
【写真】職人が一層一層を丁寧に焼き上げた『黒船』の「クアルトバウム」
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出演時の楽屋や、スタッフとして関わる番組のスタジオ前室などに、「このお菓子があると、アノ人がゲストで来ている」とわかるモノがある。
もっとも有名なのは「石原プロモーション」の所属俳優さんがゲストにいらした際、大量に……、信じられないほど大量に差し入れられる軍団御用達の「おはぎ」だろう。『サザエ食品』の「十勝おはぎ」だ。
それも、共演者やスタッフが持ち帰れるように少量の箱入りもあって、外熨斗(のし)がかけられている。「初めて」の人はみな、熨斗をキレイに剥がして、おはぎそのものより喜ぶものだ。
また、最大手のアノ事務所の社長さんが特に入れ込んでいるとウワサのタレントがゲストに来たときもわかる。テレビ局前に軽トラが横付けされ、いくつもの段ボールが台車で運ばれてくる。中身は生菓子であることが多い。
そんな豪華な差し入れに仲間入りした感があるのが『黒船』のバウムクーヘン「クアルトバウム」だ。私がいただいたのは、細木数子さんの娘、細木かおりさんからの『黒船』。トークバラエティーでお話しになるエピソードが常にハンパなくゴージャスなかおりさんだけあって、食べやすく4分の1にカットされた個別包装のバウムクーヘンがギッシリ詰まった大箱が大量に!