なんとジャパンから禁止薬物の陽性反応が出て、よもやの出走取り消し。今秋の彼の不運は、凱旋門賞で始まっていた。

<今年の凱旋門賞、菊花賞は、どちらも後世に語り継がれる名勝負でした。ボクはその両方で、現地にいたというのにスタンドから観戦。こんな年もある、ということでしょうか>(同10月29日)

 と記す文の行間から、悔しさも読み取れる。

 今春のGIで勝てなかったことについては、
「今年は3冠馬が2頭出るなど、特定騎手にGI勝利が集中する特殊な年ですから。武騎手はエージェント(騎乗仲介依頼者)を変えて有力馬の依頼が再び増えてきています」(前出・競馬記者)。

 別の競馬記者も、
「武騎手は2~4年前は勝利数が減りましたが、現在は明らかに復調気配。昨年は4年ぶりに(一流騎手の証しである)年間100勝しましたし、今年も既に100勝が視界に入っています」。

 当の本人はどう思っているのか、取材を申し込んだが、多忙を理由に断られた。

 10月24、25日の2日間で5勝を挙げた武。ジャパンカップか有馬記念では、無敗3冠馬を脅かして欲しい。
(本誌・菊地武顕)

*週刊朝日オンライン限定記事

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