昨年11月の衆院解散から上昇曲線を描いている「アベ相場」。専門家に、今後の株価を大予測していただいた。日本個人投資家協会副理事長の木村輝久氏(78)、フィスコ株式・IPO担当アナリストの小川佳紀氏(29)、投資銀行家のぐっちーさん(本名・山口正洋・63)、小樽商科大学大学院(MBA)准教授の保田隆明氏(38)ら6人だ。

「日経平均」から見ていこう。すると、木村氏、小川氏の2人は現状と同水準の1万1千円と予測した。もっとも高い予測は保田氏だが、それでも1万2千円(小樽商科大学大学院の保田隆明准教授)だ。これから1千円も上がらないことになる。6人とも、ペースダウンすると考えているのだ。

 というのも、日本株は急ピッチで上昇したからだ。この先1カ月を見渡すと、「全体相場はひとまず利益を確定する売りに押され、調整してもおかしくはないでしょう」(木村氏)との声がもっぱらだ。

 これから投資を考えている人は心配になるだろうが、小川氏は、こうアドバイスする。「全体はどんどん上昇しなくても、個別に見れば、いい銘柄は買われていきますよ。『森』を見ずに、よりよい『木』を探すタイミングに入ったと言えます」。

 つまり、「何を買っても上がる」局面は去り、これからは、厳しい選別が必要になるというわけだ。

 専門家の予測は、1カ月後に答え合わせを発表する。

週刊朝日 2013年2月15日号