講演では、具体的なマーケティング手法としては次の5つが紹介された。
1)WebやSNS、POS、各種センサーなどからオンライン経由でもたらされるビッグデータに立脚した「データに基づくマーケティング(DATA-DRIVEN MARKETING)」
2)統計モデルや機械学習による予測を使って効果を最大化していく「予測マーケティング(PREDICTIVE MARKETING)」
3)センサーで顧客の性別や年齢、その場の気温といった情報を読み取り、対象や状況に応じて最適の提案を行う「コンテキスチュアル(文脈を読む)マーケティング(CONTEXTUAL MARKETING)」
4)ARゴーグルなどで人間の能力を増強してサービスを向上していく「拡張マーケティング(AUGMENTED MARKETING)」
5)リアルタイムで分析を行い、その結果をすみやかにカスタマー対応に反映させる「機動的マーケティング(AGILE MARKETING)」
セティアワン氏の言葉を借りると、『Marketing 5.0: Technology for Humanity』は、「これまで存在しなかった新しいマーケティング手法にフォーカスし、新時代のマーケティングのあり方を示唆する」内容になるとのことだ。邦訳も出版される予定とのことで、マーケター注目の1冊となるだろう。(文/久保田正志)