オバマ前大統領、黒人男性有権者がトランプ大統領を支持するのはラップ音楽も一因と示唆
オバマ前大統領、黒人男性有権者がトランプ大統領を支持するのはラップ音楽も一因と示唆
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 2020年11月17日に回想録『A Promised Land』を出版したバラク・オバマ米前大統領が、The Atlanticとのインタビューに応じ、2020年の米大統領選挙や米国政治などについて語った。

 この中で、米政治の仕組みにおけるポピュリズムに話題が及んだ際、オバマ前大統領は今年の選挙でトランプ大統領に投票した黒人男性有権者の割合が前回よりも増加したことについて、ラップ・ミュージックの本質にある“贅沢の謳歌”が少なからず影響しているのではとの見方を示した。

 「トランプが黒人男性からの支持を伸ばしたことや、彼を支持するラッパーがちらほらいたことなどについて(記事が)書かれているね」と彼は述べ、「私も自分に言い聞かせなければならないのだけれど、ラップ・ミュージックを聴くと、ブリング(裕福さを誇示するためのキラキラ光るもの)、女、金が全てだ。ラップ・ビデオでは、成功することの意味について、ドナルド・トランプが使うものと同じ尺度が使われているものが多い。全てが金でメッキされている。それが少しずつ植え付けられ、カルチャーに染み込んでいく」と語っている。

 出口調査によると、2020年の大統領選では黒人男性有権者の20%がトランプ大統領に投票した。18%だった2016年と比べて2%伸びている。

 オバマ前大統領は、16日に“A Promised Land”テーマのプレイリストを公開したが、エミネムの「ルーズ・ユアセルフ」やジェイ・Zの「My 1st Song」など、ラップも数曲含まれている。

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