12月23日、通算16作目のニューアルバム「O album」をリリースするKinKi Kids。堂本光一さんに楽曲のことをはじめ、ジャニーさんの精神、コロナ禍でのエンターテインメントなどを聞いた。
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──CDデビュー23年。歌との向き合い方は変化しましたか。
常に迷っています。一曲ごとに「この曲をどうやって歌おう」って。僕は「SHOCK」など舞台で歌う機会も多いですが、舞台の発声とポップスを歌うときの発声は違う。ソロで歌うときと二人で歌うときも声の出し方がまた違います。KinKi Kidsとして必然的に剛君とのバランスも考えながら歌うことになります。
──曲作りで、お二人に共通することはありますか?
うーん、重い腰をあげる感じ。(アルバムの一曲で自ら作曲した)「Topaz Love」は、剛君が耳のことでいろいろあったこともあって、何かいい形になるものができるんだったらやってみようという感じでした。だけど今、自ら曲を作ろうとか詞を書こうとはまったく思わないです。僕はあまり器用なタイプじゃないんですよ。明確な目的がないと、走りきれないところがあるんです。もちろんどういう状況であれ、今やってるものをいいものにしようとしていますが、一瞬でも「これ何のためにやってるのかな?」と思うと迷いが生じる。
──後輩の舞台の演出を手掛けるなど、ジャニーさんから受け継いだものを伝えているようにも見えます。
今の後輩って、パフォーマンス一つひとつを見ても、すごいなと思います。ただ僕は、自分が持っているものを後輩に継承させていこうという思いはさらさらないんです。求められたら、自分から出てくる何かをそこに注ぐことはできるけど、それを後輩に教えるとか、そういうことではないと思う。彼らは彼らで見つけ出しているし、見つけ出していくでしょうし。もちろんジャニーさんの残した作品たちは、受け継いでいってほしいという思いはあります。
──「ジャニーイズム」を言葉で表すとしたら。