※写真はイメージです (c)朝日新聞社
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伊東医師オススメ痩せるツボ (週刊朝日2021年1月15日号より)
伊東医師オススメ痩せるツボ (週刊朝日2021年1月15日号より)

 コロナ禍の年末年始、巣ごもりで例年より食べすぎて、「正月太り」もいつも以上……。そんな人のために紹介したいのが、本誌が厳選したダイエット法。ポイントは「無理しない」「食べて痩せる」、そして「コロナ太りにも効く」という三つ。新年の目標としてじっくり取り組んでみては。

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「ダイエット中も好きなラーメンも食べたし、お酒も飲んでいました」

 そう話すのは、お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良さん(38)。身長169センチ、体重81キロ、ウエストは110センチを超えていたが、1年で18キロの減量に成功した。

 川島さんが試したのは「だしダイエット」。朝、昼は好きなものを食べ、夕食だけ炭水化物を控えて、だしの利いた料理を食べる、というもの。

 それまでも川島さんは、いくつかのダイエットを試したが、3日たたずに断念。だしダイエットは無理なくできたため、長続きした。もともと料理をすることが多く、だしパックを使ったレシピ本も出版した。

 まずはこのだしダイエットの効果について、『やせる出汁(だし)』などの著書があり、福岡県でダイエット・コレステロール外来を開設している医師の工藤孝文さんに解説してもらった。

「正月太りにだしがよい理由は、おせちや年末年始のごちそうで濃い味付けに慣れてしまった味覚を元に戻す、“味覚リセット”ができることです」

 工藤さんによると、濃い味付けの料理は糖分や塩分、脂質が多いので太りやすい。そうした味付けをおいしいと感じる舌をリセットして、あっさり、さっぱりした味をおいしく感じる舌にすることが、ダイエットへの近道だというのだ。

「学術上では味覚は2週間程度で変わるとされていますが、だしダイエットを実践している患者さんに聞くと、3日程度で味覚が変わると言いますね。年末年始の濃い味付けは一時的なものなので、比較的早く元の味覚に戻りやすいと考えられます」

 工藤さんがすすめるだしは、かつお節と煮干し、刻み昆布、緑茶で作る。ミキサーで粉状にし、お湯を注げばできあがり。これを水やお茶代わりにする。溶けきらない素材ごと飲むのがポイントだ。もちろん、だしは料理にも使える。

 かつお節には食欲を抑えるヒスチジン、煮干しには脂肪燃焼を助けるオメガ3脂肪酸、刻み昆布には便通を整える食物繊維、緑茶にはストレス緩和や脂質の代謝を活性化する成分が含まれている。

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