手指の消毒も欠かせない。各試験会場でも感染症対策はされるが、自分でアルコール消毒液を用意したい。アルコール濃度は60%以上、理想は70%以上だ。表記のないものは濃度が低いものがあるので、使わないほうがいいだろう。
「大変ですが、20分に1回の頻度で消毒液を使うといい。目や鼻をこすっても、ウイルス感染のリスクを抑えることができます。常にこのぐらい消毒してほしいですが、受験シーズンだけでも取り組むと良いです」
総合雑貨専門店ロフトに協力してもらい、お薦めの受験グッズを聞いた。マスクを持ち運ぶための「抗菌マルチファイル」や、マスクに良い香りをつける「シーズン1 マスクリフレッシュ」なども活用できそうだ。「ホルダー付き携帯ボトル レクタングル型」を使えば、消毒液を持ち運びやすい。
吉祥寺ロフト(東京都武蔵野市)の久保田代里子さんが特に薦めるのは、「ふくだけでくもらないメガネふき」などの眼鏡を曇らなくするグッズだ。マスクをしていると眼鏡が曇り、ついついマスクをずらしてしまう人が多い。久保田さんは「これでちょっとした煩わしさが解消できます」。
家にいるときも注意は欠かせない。家庭内感染が多いので、室内でもマスクをするほか、タオルは共有しない、食事は家族と一緒に食べないなどの対策を取ったほうがいい。
他にできることは何か。臨床心理学を専門とする東京工業大教授の齋藤憲司さんが説明する。
「よりどころになる人とつながるものを忍ばせておくといいですよ」
例えば、お守りだ。表にある「おまもる 幸福祈願」にはミニ便箋(びんせん)が付いており、願い事を書いて本体に入れることでオリジナルお守りが完成する。普通のお守りよりもつながりが感じられるだろう。齋藤さんは言う。
「スヌーピーが出てくる『ピーナッツ』の主人公の親友はいつも毛布を持っていますが、あれは慣れ親しんだもので、安心を得ています。同じような効果をお守りでも期待できます。普段の実力を発揮することにもつながります」