C:昨年3月時点では50万円程度だったビットコインが400万円を突破してきたのもその影響。世界的な金融緩和でインフレヘッジを目的に、仮想通貨(暗号資産)の買い需要が高まった。決済サービス大手のペイパルが仮想通貨事業に参入し、ナスダック上場企業のマイクロストラテジーなどが資産ポートフォリオの一部にビットコインを加えると発表してから急騰しっぱなしです。

A:2017年の仮想通貨バブルと異なり、今回はアメリカの企業を中心にした実需の買いがあるうえに、機関投資家の買いも入っている。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物の建玉は1年で10倍に膨れ上がっている。

C:個別株は簡単に売買できないから、個人的にビットコインをトレードしているっていう証券マンは多い。

A:同僚にはNYダウやナスダック指数に連動する投信を買いまくって稼いでいる営業マンもいますよ。投信なら売買自由なので。

B:個人の間では日経レバ(レバレッジをかけて日経平均株価の2倍の値動きになるよう設計された商品)が人気ですけど、証券マンの間ではナスレバ(ナスダック指数の2倍の値動きがある商品)が人気。

C:うちにも資産のほぼすべてをナスレバにつぎ込んでいる人間がいます(笑)。毎日数千円から1万円程度を自動積み立てしている人も。

D:でも、昨年3月のコロナショックのときはかなりの含み損が出たのでは……?

A:急落したところで買い増して大きなリターンを得たっていう人も多い。実際、私も暴落局面ではダウに連動するインデックス投信を買い下がりました。予想以上に下げ続けたので、子供の教育資金として積み立てていた預金を取り崩して投資に回してしまい、冷や汗をかきました(苦笑)。

D:私は3月期末前で配当と株主優待狙いのポジションを大量にとっていたので大やけどしましたよ……。急落直後に投げ売りしたので数百万円の損失で抑えられましたが、そのあとの急反発に乗れなかったので損失を取り返すのに時間がかかって20年トータルの収支は3~4%程度のプラスに終わりました。

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