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向こう1か月は、気温が平年より高く、日本海側の降雪量は少なくなる見込みです。そのため、雪解けが進み、札幌などの平年より雪が少なく経過している所では、1か月後には根雪(長期積雪)が終わっているかもしれません。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(2月20日~2月26日) 4月並みの気温も

この期間は気温はほぼ平年並みの予想ですが、アップダウンが激しく、週末は一時的にかなり気温が高くなります。

特に20日土曜日は最高気温が3月下旬から4月上旬並みとなる見込みで、道南の沿岸を中心に雨になる所もありそうです。雪解けが進み、屋根からの落雪やなだれが起こりやすくなるため、特にここ数日で大雪となった地域では十分な注意が必要です。

22日月曜日以降は平年並みか低めの気温となり、日本海側を中心に雪の降る日が多くなるでしょう。

2週目(2月27日~3月5日) 冬型弱く雪解け急ピッチ

2月の末以降は冬型の気圧配置が平年より弱く、太平洋側を中心に低気圧の影響を受けやすくなります。そのため、たびたび暖気が流れ込み、気温は平年より高めに経過する見込みです。

太平洋側やオホーツク海側では平年に比べて天気の崩れる日が多くなりますが、日本海側の雪の日は平年より少ない見込みです。気温が高いこともあり、降る雪の量はかなり少なくなりそうです。

例年でも積雪のピークを過ぎ、徐々に雪が減り始める時期になりますが、今年はいつも以上に急ピッチで雪解けが進みそうです。

3~4週目(3月6日~3月19日) 例年より雨の日多そう

この期間も引き続き低気圧の影響を受けやすく、天気の崩れる日が多くなりそうですが、気温は各地で平年より高い見込みです。この時季になると道内の広い範囲で平年の最高気温はプラスとなり、雨やみぞれの降る日が増えていく頃ですが、今年は例年よりも雨、みぞれの日が多くなるかもしれません。

雨が降ったり雪が降ったりを繰り返しながら、徐々に積雪は少なくなっていきそうです。季節の歩みはかなり順調なものになりそうです。

札幌の根雪 平年より半月ほど早く終了?

札幌の根雪終日の平年日は4月2日ですが、ここ10年で最も根雪が早く終わったのは2年前の2019年3月19日。この年は2月下旬から3月にかけての気温が記録的に高くなった影響で雪解けが一気に進みましたが、2月18日時点での積雪は56センチありました。これでも平年より20センチも少ないのですが、今年の札幌は、今日2月18日の午後6時の時点で積雪は47センチしかなく、2年前よりも雪が少なく経過しています。

これから先の1か月は平年よりも高めの気温が予想されていることを考えると、この時と同様、もしくはそれ以上の早さで根雪が終わってもおかしくありません。平年よりも半月程度も早い根雪終日となるかもしれません。