この第6世代と第7世代の狭間にいるのが「第6.5世代」だ。チョコレートプラネット、パンサー、ジャングルポケット、かまいたち、和牛、アインシュタイン、尼神インターなどが代表的な芸人たちだ。ぺこぱは第7世代にくくられることがあるが、下積みが長く30代に入ってからブレークした遅咲きのため、「第6.5世代」の方がしっくりくるだろう。

 第7世代の陰に隠れていたが、最近はこの世代の芸人たちが再評価されている。野心が強く、時には「負け犬感」をさらけ出すことも。必死に笑いを取りにいく姿でメディア露出が増えているのだ。今をときめく第7世代も一寸先はわからない。実際に昨年ほどの勢いはなくなり、第6.5世代が台頭しているようにも感じる。激しい競争が繰り広げられるお笑いの世界。5年後、10年後も輝いているコンビはいくついるだろうか。
(牧忠則)

※週刊朝日オンライン限定記事