自身が立ち上げたダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」で、日本武道館公演を成功させた須藤元気。先日はTV番組『ソロモン流』にも登場など、その活動は徐々にお茶の間にも認知されるようになってきました。
格闘家として活躍した須藤でしたが、現役引退後は、作家、タレント、俳優、ミュージシャン、拓殖大学レスリング部監督と、幅広く活躍。「WORLD ORDER」の動画をYouTubeにアップしたことがきっかけで、マイクロソフト主催のイベントに参加し、パフォーマーとしての世界デビューも果たしました。
須藤は、書籍『やりたい事をすべてやる方法』のなかで「日本のサブカルチャーは世界一」であると自身の考えを表明しています。かつて鎖国政策を行なっていた日本は、他国との交流を遮断した結果、独自の文化を育むことができました。そのことが日本の強みだというのです。
そういった日本の独自文化をユニークな部分であり、個性でもあると捉える須藤は、「エンターテインメントで言うと、そんな日本独自のカルチャーといえば、サブカルチャー。日本がガラパゴス化しているのを逆手に取り、日本独自のサブカルチャーを世界にアピールできるのは強み」と語ります。
「WORLD ORDER」のコンセプトもまさにそれ。「人間は対象が遠く離れれば離れるほど、それに魅力を感じる」という考えから、ガラパゴス化した日本のイメージをダンスに乗せ、世界に向け全面的にアピールしています。西洋のモノマネではない、独自のスタイルを東洋の島国から発信する。日本独自のサブカルチャーをもってすれば、世界と十二分に戦える。その勝算があってこその「WORLD ORDER」だというのです。
ゲーム・漫画・アニメや、J-POP・アイドルなどのポップカルチャーは、クールジャパンとして、既に海外で評価を高めていると言います。日本のサラリーマンに扮して行う「WORLD ORDER」のパフォーマンスが、日本の文化を代表する日も、そう遠くはないのかもしれません。