最後は冨田市長も納得したのか、
「はい、お願いします」
と発言して電話を切っている。
「やり取りの大半は、冨田市長の恫喝、おどしです。これこそがパワハラだと思います」
とA氏は言う。すでに、冨田市長によるパワハラ疑惑の一端は、百条委員会でも証言されている。
「説明にやってきた池田市の女性職員に対して『ええ、なんやこれ』と言って、持参した書類を放り投げたという話もありました。職員を大声で叱責しているという訴えも出た。『パワハラが怖い』と、冨田市長への説明を拒絶する職員までいます」
と、ある池田市議は話す。
これまで本誌は、冨田市長の意向で後援会長のT氏と元平修治副市長が池田市職員のB氏に「圧力」をかけて「秘密保持契約書」にサインさせ、冨田市長の家庭用サウナなどの「動画流出の犯人」と認めるように強要した、パワハラ的行為などを報じてきた。B氏も百条委員会の中で、
「パワハラはない? ありました。職員をバカにしている」
と、泣きながら証言した。冨田市長は百条委員会の中で、
「パワハラはありません」
と、否定。今回の「恫喝」「叱責」が疑われる録音データについても、
「心当たりありません」
と、回答した。3月25日には第10回の百条委員会が開催される。
「この録音データはすさまじい。冨田市長がパワハラはないと言っていたのがウソである証明になる。百条委員会でも取り上げるべきではないのか」(前出・池田市議)
3月29日の本会議で最終日を迎える池田市議会では、冨田市長への不信任案が提出・可決されるかが、大きな山場となる。土俵際まで追い込まれた「サウナ市長」に、次の一手はあるのか。
(本誌・今西憲之)
※週刊朝日オンライン限定記事
※冨田市長の音声はこちら(https://youtu.be/p33jn8hrnUI)