この笑顔に泣かされました (GettyImages)
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松山英樹 マスターズ初制覇までの海外メジャー成績 (週刊朝日2021年4月30日号より)
松山英樹 マスターズ初制覇までの海外メジャー成績 (週刊朝日2021年4月30日号より)
丸山茂樹
丸山茂樹

 ゴルファーの丸山茂樹氏が「祝! マスターズ優勝」と題して、松山英樹選手の偉業について解説する。

【一覧表】マスターズ初制覇までの海外メジャー成績はこちら

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 いやいやいや、やってくれました。松山英樹(29)が「マスターズ」(4月8~11日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC)で日本の男子として初めて海外メジャーで勝ちました!

 日本の選手が初めてメジャー4大会に挑戦したのが1932年、初めてマスターズに出たのが36年ですか。まさに日本ゴルフ史上最高の偉業ですよ。若いゴルファーたちは、この優勝から夢と希望と勇気をもらったと思います。

 テレビで見てて、泣かせてもらいましたよ。優勝決定のパットを入れたときは、苦しみ抜いた本人の気持ちになった感じでしたけど、表彰式でね、満面の笑みでガッツポーズした姿を見て、「これがほんとの英樹の顔だなあ」って感じた瞬間に涙が出ました。

 祝福のメッセージをLINEで送ったら、表彰式のすぐあとに電話をくれて、「やりました!」って。僕はもう号泣。通話時間は2分17秒だったんですけど、「ありがとう」って言った以外は何をしゃべったか覚えてないです。ハハハ。

 これまでいろんなところで言ってきましたけど、英樹がメジャーで勝つならマスターズだろうと思ってました。彼のゴルフスタイルはマスターズ向きです。完全に。

 何より、アイアンの距離感が抜群にいいところですね。そこがものすごく重要視されるコースなんですよ。なおかつショットとパッティングとのハーモニーがうまくいくと最高です。歴代勝ってるのはアイアンショットとパターのうまい人なんですよ。そういう意味では、英樹はむちゃくちゃ向いてましたね。

 メジャー4大会のうち、マスターズだけは会場が毎年同じ。英樹はこれが10回目で、1回しか予選落ちがない。やはり合ってるんですよ。たとえばブライソン・デシャンボー(27)は「オーガスタは何度回っても、はっきり分からない」と言ってます。英樹にはそういうネガティブな感情はない。逆に「回りやすい」「パットが入りさえすればいける」と思ってたはずです。

 2位に4打差の単独トップで迎えた最終日のポイントを振り返ってみます。

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