広島・菊池涼介が絶好調だ。
【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!
成績はもちろん、ユニフォームを常に泥だらけにしてチームをけん引する。走攻守すべてで積極的な姿勢は、野球選手の模範そのもので周囲への影響力は大きい。
打っては3割を大きく超える打率をマークし、シーズン途中から不動のリードオフマンとして活躍。守っては相変わらずの超人的な二塁守備でセンターラインを引き締め、走塁では諦めず次を狙う積極果敢な走りを見せる。
「天才型の選手なので、気持ちが乗った時は信じられないことをする。逆にどこか抜けたような時は、淡白なプレーをしてしまう時もあった。それがなくなり、どんな時でも集中している。持っている技量を考えれば今の活躍は驚かないし、もっとできると思っている」(広島関係者)
昨年は二塁手として、プロ野球史上初となるシーズン無失策、守備率10割という快挙を達成。103試合でセカンドの守備に就き、503守備機会(刺殺193、補殺310)で失策0の守備率10割という、まさに鉄壁のディフェンスを披露した。
「集中力が研ぎ澄まされて選手としてワンランク上がった。どんな状況でも手を抜かないでプレーをしている。二塁手という過酷なポジションで記録を作るのは、並大抵ではない。特に守備に関しては、球史に残る選手になりつつある。守備で客を呼べて殿堂入りなどできれば、夢がある話です」(NPB関係者)
だが、今シーズン早々とこの記録は途切れた。4月2日のDeNA戦(横浜)の8回にエラーを記録し、19年9月16日のヤクルト戦(マツダ)以来継続中だった大記録は、およそ1年7カ月で終わりを迎えた。
「あれはエラーじゃないよ。内野安打だよ。記録みている人の勘違いだと思いますよ。あれは捕っても、どうだろう、99.9%ぐらいセーフになるからね。エラーは気の毒だよ」(張本勲氏/4月4日 TBS系サンデーモーニング)
記録が途切れた打球は公式判定が難しいもので、内野安打でもおかしくないものだった。日曜朝の名物番組内で、プロ野球のご意見番・張本氏が擁護するだけでなく、対戦相手のDeNA側から記録訂正の要望書がNPBに提出されのも異例のこと。改めて菊地の守備の価値の高さが立証された。