林:ワワワ……。でも、おもしろそう、そういう役も。
松本:「ハルコさん」を撮り終わってすぐそっちに行ったので、ギャップに苦しみました(笑)。これは小説と連ドラと舞台の3連動の企画で、舞台版の主役を小泉今日子さんがなさって、私は連ドラ版で同じ役をやります。初めての連ドラの主演なんです。
林:すごいじゃないですか。松本さん、芸能界でお友達とかいるんですか。
松本:ぜんぜん会ってないですけど、山田孝之君とか蒼井優ちゃんとか宮崎あおいちゃんとかと同期なんです。みんなは16、17歳でブレークしていって、私は20年間、その人たちを見てたというか。
林:でも、ようやく同じクラスに戻ったという感じですね。
松本:いや~、私はまだ出始めなので、スター街道をずっと歩いてきた彼らとはやっぱり違います。
林:これから馬力かけて追いかければ大丈夫。こんなに自分のことをちゃんと見据えて、努力してきて、自分のことがわかってたら、この先ちゃんとやれますよ。このブレークは“棚ボタ”じゃなくて、努力の成果。来るべくして来たチャンスだと思って……。なんか私の『野心のすすめ』みたい(笑)。
松本:うわあ~、林さんのそのお言葉、かなり効きました。ありがとうございます。
(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)
松本まりか(まつもと・まりか)/1984年、東京都生まれ。2000年にテレビドラマ「六番目の小夜子」で女優デビュー。テレビアニメ「蒼穹のファフナー」シリーズなど、声優歴も長い。18年放送のドラマ「ホリデイラブ」でブレーク。怪演ぶりが話題となり、バラエティーなどでも存在感を高める。現在放送中のドラマ、オトナの土ドラ「最高のオバハン 中島ハルコ」(フジテレビ系・毎週土曜23時40分~24時35分放送)に出演中。WOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」(5月14日~)で連続ドラマ初主演を務める。
※週刊朝日 2021年5月7-14日号より抜粋