岡本とふかわのイベントは5年前の出来事だが、被害に遭ったタレントの心の傷は年数が経っても風化しない。記憶に新しいのがタレントのマリエが元大物タレントから枕営業を持ちかけられたことを発言したことだ。

 4月4日に自身のインスタグラムで行ったライブ配信した際、15年前の18歳当時に同席していたお笑い芸人の出川哲朗がこの会話を止めなかったことを明かし、「出川さんがCM出てるのはマジで許せない。本当に許せない」と語気を強めた。

 このニュースがネット上で大きな反響を呼び、出川が所属するマセキ芸能社が対応する事態に。同社の公式サイトで9日、柵木秀夫代表取締役社長の名義で「先日SNSの生配信で女性タレントが発言された内容について出川本人に確認したところ、番組の収録後の打ち上げで出演者、事務所関係者、番組スタッフなど大勢がいる場では同席したことが一度ありましたが、プライベートで食事に行ったことは一度もなく、お騒がせしているような事実はないと申しております。改めてお騒がせしたことをお詫び申し上げますとともに、今後とも変わらぬご指導のほどお願い申し上げます」と声明を発表した。

「岡本さんの裁判は『1円損害賠償請求』がポイントだったと思います。お金が欲しいのではなく、女性としての尊厳を傷つけられたことを訴えている。昔は女性タレント、女優に枕営業を持ちかけたり、ホテルに呼び出すタレント事務所の社長、大御所タレントの名前をよく耳にしました。今になって『訴えられるのではないか』とビクビクしていると思いますよ」(都内の芸能事務所)。

 芸能界に一石を投じた岡本の「1円損害賠償」。今回の判決を重く受け止めたのはふかわだけではないだろう。(梅宮昌宗)