オンライン同棲が加速するのはなぜか。博報堂若者研究所リーダーのボヴェ啓吾さん(36)は、若者がSNSで暮らしを他人と共有することに抵抗がないうえに、最近の価値観の変化が影響していると考える。

「ちょっと前はSNSで映える写真を上げて自分をよく見せようとする動きがありましたが、最近そうした意識が薄れてきています。社会に求められた像を演じるのではなく、自分が好きでやっているならいいじゃないのという考えになってきました。ダラダラする人も、かっこよく決める人も、自分らしい姿を信頼する人にわかってもらうことで、自己肯定感を上げているのではないでしょうか」

(ライター・井上有紀子)

AERA 2021年6月21日号より抜粋

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