どうすっかな。
どう、ふざけるかな。
………。
………。
………。
ウンコか。
ここはやはりウンコか。
あるいはオナラか。
俺の座右の銘である「放屁」という言葉を縦横無尽に走らせ、ふざけ倒すか。
あるいは、もう、こうなったらオチンチ(以下自主規制)。
やめよう。
いずれも目新しい「ふざけ」ではない。当コラムで俺は過去に何度か「ウンコ」や「オナラ」でふざけている。
改めて「AERA dot.」のふところの深さに痛み入るわけだが、そしていまさらだが「放屁」が座右の銘ってなんだと思うわけだが、ここまで書いて俺は腑に落ちるのである。
俺は今まで、ふざけようとしてないのだ。
ふざけようとしてないのに、ふざけてしまうのだ。
いつの間にか、ふざけているのだ。
気づいたら、ふざけているのだ。
つまり根っからの「ふざけびと」なのだ。
いま「おくりびと」みたいに言ってしまったが、とにかく、これからも、ふざけた52歳をどうぞよろしくお願いしますということなのだ。
そして、見る目が変わろうがなんだろうが、映画「はるヲうるひと」も、ドラマ「ひきこもり先生」も、
観れ。
■佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や「幼獣マメシバ」シリーズで芝二郎役など個性的な役で人気を集める。ツイッターの投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)のほか、96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がける。原作・脚本・監督の映画「はるヲうるひと」(主演・山田孝之)が全国公開中。