格闘家、そしてYouTuberとして活躍している朝倉未来(写真/gettyimages)
格闘家、そしてYouTuberとして活躍している朝倉未来(写真/gettyimages)
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 今やYouTubeはスポーツの情報を発信するのに欠かせないツールとなった。基本的には各競技ともに既に引退したOBたちがYouTubeを始める印象があるが、現役選手であっても動画を配信している選手もいる。

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「YouTube始めます『マー君チャンネル 田中将大』 皆さんチャンネル登録よろしくお願いします」(1月29日、田中将大ツイッター)

 今季から楽天に復帰した田中のYouTubeチャンネル開設が世間を驚かせた。ツイッターでの報告直後からわずか10分で登録者が3000人を超えるなど注目度の高さは抜群。シーズンに入ってからも週1程度の頻度で更新し、登板後は試合でのポイントを解説するなどファンにとっては、たまらないコンテンツとなっている。

「YouTubeは好きなタイミングで情報発信できるため自分の時間を大切にできる。また、自分の考えをストレートに語れるなどメリットは多い。デメリットは本人のやる気がなくなった時に更新頻度が下がる。田中もマメに更新しているので必要性を感じているのでしょう」(SNS事情に詳しいフリーライター)

 先述の通り、野球関係者も現役を引退したOBのYouTuberは多いが、現役選手では限られている。ダルビッシュ有(パドレス)、前田健太(ツインズ)など数えられる程度で、田中のチャンネル開設もかなりレアなこと。以前からチャンネル開設の気持ちはあったようで、仲の良いダルビッシュから勧められていたようだ。今後はダルビッシュとのコラボも視野に入れていることを、1月30日の楽天復帰会見で本人は語っていた。

「情報発信もそうですが目立ちたがり屋の部分もある。また毎オフに多くのテレビ出演するなど芸能界への憧れが強い。早い段階から開設を考えていたのは間違いない。また楽天球団としても獲得にかかった大金を回収する必要がある。試合に勝ちながら露出を増やし、関連グッズなどを売り捌かなければならない。田中の考えと球団の思惑が一致したということ」(在京テレビ局関係者)

 楽天球団としても、田中が動画を配信していることで得られるメリットは大きい。年会費180万円で10人限定のVIPコースが話題となった個人ファンクラブ「マー君クラブ」など、田中を積極的に売り出す姿勢を見せているが、YouTubeもその柱の一つとなっている。

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難しい競技とYouTubeの両立