「大輔が中日時代に話した時、『人間不信になったよ』と漏らしていました。屈託なく笑う奴が全然笑わなくなってしまった。スーパースターと言われていますが、純粋に野球が好きな少年のままです。野球が好きじゃなかったらとっくに辞めていたと思います。大輔は人の悪口を言わない。誰に対しても同じ態度だから、自然と人が集まってくる。メディアに色々書かれていますが、努力もしていましたよ。最後の最後までもがいていた」
40歳での現役引退。今後は指導者としての復帰を望む声もあるが、どのようなセカンドキャリアを描いているのだろうか。
「うーん…わからないですけど、少し休みたいんだと思います。図太く見えますが繊細で、精神的にも疲れていると思います。指導者にならないかもしれないですね。家族のいる米国に戻って、穏やかな生活を望んでいるかもしれませんね」
松坂の全盛期を目の当たりにした人間は誰もが衝撃を受けた。「平成の怪物」は凄い投手だった。この事実が語り継がれることは間違いない。(牧忠則)