個人的には西武の平良海馬に期待したい。彼が任された1イニングをシーズン同様にピシャリと抑え、リズムを生むことができるか。優勝するチームには、必ずそういった選手は必要になる。
海外の選手にもコロナ感染者が連日報じられるなど、トップパフォーマンスで臨める選手はこれまでの大会より少ないかもしれない。優勝候補と呼ばれるチーム、選手があっさり負けることもある。ただ、プロ野球は数々の検証を行いながら、コロナ禍で試合を重ねてきた。強さは代表選手に備わっているはずである。8月7日の決勝戦、横浜スタジアム。センターポールに掲げられる日の丸を見たい。
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
※週刊朝日 2021年8月6日号