「日本の人口構造を見てください。今や半分が50歳以上で、団塊ジュニアがあと数年でここに入ってきますから、ボリュームゾーンは圧倒的に50代以上にあるのです。これは一時的な傾向ではなく、今後ずっと続きます。人数が少ない世代に絞ることは縮小路線に陥る危険性があります」

 日本テレビ、TBS、フジテレビの3局に改めて50代以上の位置付けを尋ねると、日テレはその点についてはコメントなし、TBSとフジは直接は答えないものの、「幅広い年齢層の皆さまにご覧いただきたい」とする趣旨の回答だった。

 いずれにせよ“若返り路線”は続く。50代以上はテレビとともに育った世代。テレビはそこから離れていくのか……。(本誌・首藤由之)

週刊朝日  2021年8月6日号

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首藤由之

首藤由之

ニュース週刊誌「AERA」編集委員。特定社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー(CFP🄬)。 リタイアメント・プランニングを中心に、年金など主に人生後半期のマネー関連の記事を執筆している。 著書に『「ねんきん定期便」活用法』『「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー 習慣』。

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