U-24日本代表の守護神・谷晃生(写真/GETTYimages)
U-24日本代表の守護神・谷晃生(写真/GETTYimages)
この記事の写真をすべて見る

 2度敗れている五輪の準決勝で、3度目の正直はならなかった。

【写真】「居酒屋のユニホーム」と酷評された東京五輪表彰式の衣装はこちら(他5枚)

 サッカー・U-24日本代表が準決勝で強豪のU-24スペイン代表に延長戦の末、0-1で敗れた。試合の主導権を終始握られたが、キャプテンのDF吉田麻也を中心に必死に耐え続けた。0-0のままPK戦に突入すると思われたが、延長後半10分に、FWマルコ・アセンシオに痛恨の決勝ゴールを奪われた。
  
 延長戦に突入すると共に途中交代したFW久保建英は試合終了のホイッスルが鳴った時、ベンチの前に座って両ひざを抱えていた。ショックを隠せなかったのだろう。「何もないですね。出すこと全部やって負けたので、涙も出てこないですし。うん、なんでしょう…まあ次ですね」と試合後のインタビューで声を振り絞った。

「久保は自分のサッカーの礎を作ったスペインを倒したいという特別な思いで戦った試合だったと思います。少し気負った部分もありますが、当たり負けせずに持ち前のテクニックで攻撃の中心になっていた。本当は最後までピッチで戦っていたかったでしょうけど…」(スポーツ紙記者)

 激戦の後、SNS、ネット上で話題になったのが、攻撃の中心だった久保、MF堂安律を延長戦に入る前に交代したことだった。「堂安もだけど、疲れてたのはわかるけど、一瞬の仕事をできるし、チャンスに仕留めることができる。この二人を同時に代えたことが敗因だと思う(原文ママ)」という指摘がある一方で、「堂安も久保も体力的にあそこが限界でしょう。最後は足が動いていなかったし、2人に代わって入ったFW前田大然、三好康児もチャンスを作っていた。森保監督は最善の手を尽くしたと思う(原文ママ)」と采配に理解を示すコメントが見られた。

 今回のスペイン戦は普段サッカーを見ない視聴者の心もつかんだ。特にファインセーブで幾度もピンチを救ったGK谷晃生、センターバックで奮闘したDF板倉滉が話題に。「あのキーパーかっこいい。サッカー普段は見ないけど凄く面白かった」、「板倉選手がイケメンで、一生懸命な姿に好きになりました。これから追いかけます」とニューヒーローが女性ファンから支持を集めた。

次のページ