猪瀬直樹氏は6月に自身のツイッターを更新した際も、波紋を呼んだ。「東京五輪開催反対を言う人たちは、五輪が始まると日本選手の活躍が気になって仕方ない、と気持ちが変化したことに気づくだろう。でもそれはごくふつうの健全な感情で少しも後ろめたいものではない」と持論を展開した上で、「僕が言いたいのは、自分の意識の深層に想い致すことなく、軽薄に意見らしきものを述べる愚かしさだ」と綴った。東京五輪の開催に反対する人たちを「愚か」と表現したことに、批判の声が殺到する事態となった。
コメント欄には、東京都の副知事を務めていた2012年7月に「誤解する人がいるので言う。2020東京五輪は神宮の国立競技場を改築するがほとんど40年前の五輪施設をそのまま使うので世界一カネのかからない五輪なのです」(現在は削除されて閲覧できない)とツイートしたことが取り上げられ、「世界一金のかからない五輪とかいっていた元知事さんはtweet消したようですが、そのことについてご自身の意識の深層になにか想うことはないのですか?(原文ママ)」など猪瀬氏の言行不一致を指摘する多くの書き込みが見られた。
東京五輪は8日に閉会式を迎える。因果関係は証明されていないが、コロナ感染が急増していることは確かだ。これから感染爆発の恐れがある事実に目を向けなければいけない。(牧忠則)