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東京五輪の野球日本代表・侍ジャパンはきょう7日夜、米国と決勝戦を行う。準々決勝で対戦した際は、タイブレーク方式の延長10回に甲斐拓也のサヨナラ打で7-6と接戦を制したが、破壊力のある打線で難敵であることは間違いない。カギを握るのは継投策だ。今大会は試合中盤以降に登板する救援陣の投球が勝敗を左右している。
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「稲葉監督の采配がすべて当たっているわけではないですが、コンディション不良で出場辞退した巨人・菅野智之の代役で日本ハムの伊藤大海を追加召集した決断は大きかった。準決勝戦の韓国戦で2回無失点に抑えるなど救援陣で最も安定した投球を見せている。故障から復帰したソフトバンクの千賀滉大も状態が上がっているし、阪神の岩崎優、DeNAの山崎康晃、西武の平良海馬、広島の栗林良吏と様々なタイプで質のいい投手がそろっている。救援陣は今大会で日本が№1だと思います。終盤まで接戦に持ち込めば金メダルの可能性は十分ある」(スポーツ紙デスク)
采配について疑問視する声が多かった稲葉篤紀監督だが、実績を積み重ねている。19年のプレミア12では初優勝に導き、地元開催で重圧がかかる東京五輪も決勝進出。銀メダル以上が確定した。球界関係者の間でささやかれているのが来季の日本ハム監督就任だ。
「現役時代日本ハムでプレーしていましたし、選手やスタッフの人望が厚い。特に中田翔は稲葉さんを選手としてだけでなく、1人の人間として慕っていました。今年は打撃不振とコンディション不良でファームに降格し、1軍復帰後もわずか4試合で走塁中に腰を痛めて戦線離脱した。他球団へのトレードなど色々報じられていますが、今の日本ハムで4番を打てるのは中田しかいない。稲葉監督なら再生できる可能性が十分にあるし、チームの雰囲気もガラッと変わる。(監督就任の)可能性は十分にあると思います」(スポーツ紙遊軍記者)
日本ハムは苦境にあえいでいる。前半戦を終えて30勝42敗9分で最下位に低迷。混戦パリーグの中で取り残される形になっている。