「ホーバスさんは奥さんが日本人で、現役時代に日本リーグでプレーしていました。日本人の特徴を熟知し、その能力を最大限に発揮したスタイルが『スモールボール』でした。日本語も流暢で報道陣には穏やかな対応で接してくれますが、選手たちには厳しく熱い。準決勝のフランス戦では第4クォーターでミスによる失点が重なった際、まだ点差があるにも関わらず、『こんなバスケットでいいんですか！』、『どうしてやることをやらないんですか！』と激高していました。ただ、厳しいだけではない。試合後は満面の笑みで選手と抱擁して健闘を称える。選手たちがホーバスさんを心から信頼していたから、歴史的快挙を成し遂げられたと思います」（バスケットを取材するフリーライター）

　井上監督、稲葉監督、ホーバス監督の共通点は選手たちとコミュニケーションを密に取り、強固な信頼関係を築いていることだ。3人の指揮官が見せた成功へのアプローチ、指導方針、選手との関係性は日本の指導者にとっても参考になる部分が多いだろう。（梅宮昌宗）

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